言うほど百合じゃないかもぉ…
アゴアニキの方向音痴を聴きながら書きました
最初は嫌いだったこの町が、だんだん好きになったんだ
もう潰れちゃった駄菓子屋さんは、君との初めての出会いの場所で
今年で閉校になっちゃう小学校は、君と二人で過ごした大事な場所
ペンキが剥がれてボロボロの看板は、君が毎回迷っちゃうのが面白くて
遊具も何もない公園は、君が初めて私にプレゼントをくれた思い出の野原
朝と夕方にしか来ないバス停は、君との集合場所になって
バスを降りて中学校に向かうまでの道のりは、二人の定番のデートコース
学校のグラウンドで君と一緒に部活で汗を流したのを覚えてる
入学式の日、校門でお互いの制服姿を見て笑い合って
高校3年生になるまでずっと同じクラスだなんて、本当に奇跡みたいだったね
何もなかったこの町は、君との思い出でいっぱいになった
君と過ごしたこの町を、私は好きになりました
全部、君のおかげだ
「「さようなら」」
大好きだったこの町を、どんどん嫌いになっていく
高校の卒業式、もう君と会えないと思うと悲しくて
校門で撮った二人の記念写真を見ても、あの頃みたいに笑えない
中学校のグラウンドを走ってる学生を見ないようにして
バス停までの道を一人で歩いてる
誰もいない停留所に降りたら、自然と涙が溢れてきた
君に花冠を贈った公園の白詰草を、少しだけ摘んで帰る
私がいつも看板を右に曲がっていたのは、君と少しでも長く居たかったからなんだよ
夕陽が小学校を照らしてる。二人だけの教室に、今でも落書きは残っているのかな
君と初めて出会った思い出のお店は、もう再カイすることは無いのかな
この町に沢山ある君との思い出が、どんどん色褪せていってしまう
君と過ごしたこの町を、私は好きでいれるのかな
全部、君のせいだ
「ねぇ、────」
────のところなんて言ってんだろうな、なーんも思いつかねえや!がはは!