タイトルだけだと意味がわからんな…
Vtuber神楽桃さんのシチュボ枠用に書いた台本です
ナチュラルに効果音が出てくる。おかしい。
【全国大会】
ｺｯｺｯｺｯ
「あぁっ！」
「また20回も行かなかった…」
「こんなんじゃ全国大会なんて出られないよ…」
「でも、諦めちゃダメよ神楽桃…」
「応援してくれる後輩や支えてくれるマネージャー、指導してくれる監督…」
「そしてなにより、都大会決勝で惜しくも敗れてしまった先輩の無念を晴らす為に！」
「よし、練習再開！」
ｺｯｺｯｺｯ
「あぁっ！また飛んでいっちゃった…」
「どうして…どうして私のピンポン球はこんなにも不安定なの…」
ｶﾞﾗｶﾞﾗｶﾞﾗ
「誰！？」
「後輩くん…見てたのね…」
「ごめんね、カッコ悪いとこ見せちゃって…」
「え？」
「私の良い所は諦めない心じゃないですかって…」
「そうよね、諦めないことだけが私の取り柄だものね！」
「ありがとう！私、練習続けるわ！」
ｺｯｺｯｺｯ
ｶﾞﾗｶﾞﾗｶﾞﾗ
「誰！？」
「マ、マネージャー！もう、急に脅かさないでよ…」
「え、渡したいものがある？」
「これ…レモンの蜂蜜漬け？」
「ふふ、ありがとう」
「マネージャーの差し入れがいつだって元気を与えてくれる」
「これであと10時間は練習できるわ！」
「それはやりすぎ？ふふ、冗談よ」
「でももうちょっとだけ続けるわ、ありがとね」
ｺｯｺｯｺｯｺｯｺｯｺｯ
ｶﾞﾗｶﾞﾗｶﾞﾗ
「誰！？」
「監督！押忍！お疲れ様です！」
「頑張ってるなって…当たり前ですよ、地区大会も近いし…」
「私、たまに思うんです」
「この競技、向いてないんじゃないかって…」
ﾊﾞﾁﾝ
「きゃあ！」
「なにするんですか監督！」
「え…私は何もわかってない？」
「私をキャプテンに選んだのは、私の持ち味が唯一無二だから？」
「教えてください監督！私の持ち味ってなんですか！」
「自分で考えろって…あ、行っちゃった…」
「なんなのあの人…無茶苦茶よ…」
「でも、監督の指導が間違ってたことなんて今まで無かった…もしかして…」
「そっか、漠然とやってちゃダメ、自分の持ち味を理解して練習に取り組め、そういうことなんですね！」
「こうしちゃいられない、去年の地区大会の録画見直さなきゃ！」
ｶﾞﾗｶﾞﾗｶﾞﾗ
「誰！？」
「せ、先輩！？どうしてここに！？」
「かわいい後輩が頑張ってるって聞いて…？」
「ありがとうございます…でも私…」
「え…？これ聴いてみろって…」
「明日に希望を持った者だけに絶望があるんだ…」
「手にしたい物が無い者に眠れぬ夜はないんだ…」
「良い曲ですね…なんて曲ですか？」
「RADWIMPSの億万笑者…」
「なんだか勇気が湧いてきました！ありがとうございます！」
「まさかアドバイスが音楽だなんて…」
「あーあ、かっこいいなあ」
「ねえ先輩…私実は…」
「いえ、なんでもありません」
「この続きは全国大会に出てから言います！」
「だから…私のこと、見ていてくださいね」
〜数ヶ月後〜
──都大会優勝、おめでとうございます。
「ふふ、ありがとうございます」
──昨年は惜しくも決勝で敗退でしたが、今年は全国出場を勝ち取りました
「はい、とても嬉しいです」
──ここに至るまで大変なことも多かったと思います。どのように乗り越えられましたか？
「自分だけじゃきっとここまで来れませんでした」
「この結果は、周りの人達が与えてくれたもののおかげです」
──与えてくれたもの、とは？
「与えてくれたもの、それは…」
A S M R
諦めない心、差し入れ、持ち味、RADWIMPS
「ASMRです！」
ピンポン球ASMR、完────
